ホームページの活用による集客は、営利企業に限りません。NPO法人もホームページの内容を充実させることにより、会員や寄付金を集めることが可能です。
ここでは、NPO法人のホームページの役割、ホームページ制作に取り入れたいこと、改善アイディアなど、NPO法人のホームページ制作や運営に必要な情報を、事例とともにお伝えします。

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NPO法人におけるホームページの役割

NPO法人は営利を目的としていないために、ホームページから積極的に集客をする必要がないと考えている人も多いでしょう。しかし、NPO法人におけるホームページの大きな役割の1つは、会の活動を多くの人に知ってもらい、会員や寄付金を増強して活動を財政的に安定させることにあります。そのため、設立の趣旨や活動報告などの情報を継続的に発信して、周囲に興味を持ってもらうことが大切です。そうした情報発信からより多くの会員や寄付金が募れれば、経営安定の支えとなるでしょう。

NPO法人ホームページの事例

それでは、ホームページの制作や見直しには、どのような点に注目すればよいのでしょうか?事例を紹介しながら、学ぶべきポイントを見ていきましょう。

認定NPO法人 グリーンバード

引用元:認定NPO法人 グリーンバードホームページ(www.greenbird.jp

グリーンバードは原宿表参道発信のプロジェクトで、「街をキレイにする」をコンセプトに全国でさまざまな掃除プロジェクトを企画・実行しています。通常であれば掃除をしている人々の画像がたくさん並びそうですが、トップページは、白を背景に緑色の線だけで街がシンプルに描かれています。

そこに飛行船が飛んできたり人が掃除をしていたりといったアニメの「動き」を一部に取り入れることで、ある種の躍動感が生まれます。街のあちらこちらに散りばめられたバナーは、一般的なホームページの「メニュー」にあたります。こういった独特な構成は、訪問者をいっきにグリーンバードの世界観に引き込むことに成功しています。

放課後NPOアフタースクール

引用元:放課後NPOアフタースクールホームページ(https://npoafterschool.org/

ちょうど子どもたちが教室から帰路に向かおうとする「3時33分」というキーワードを効果的に使用している例です。例えば、時計のアニメーションが3時33分でストップした先に、放課後を自由に楽しんでいる子どもたちの写真がちりばめられています。

また、「午後3時33分 あなたの子どもはどこにいますか?」というテキストを目立つように配置し、このNPOの存在意義をアピールしています。さらにトップページをスクロールすると「午後3時33分、アフタースクールはゴールデンタイムです。」というキャッチフレーズが目に飛び込みます。キーワードを「時刻」に託して表現した好例です。

NPO法人 芦生自然学校

引用元:NPO法人 芦生自然学校ホームページ(https://ashiu.co.jp/

目に飛び込んでくるのは、子どもたちが自然を楽しんでいる生き生きとした様子の動画です。なんといってもこの迫力と躍動感がこのホームページの一番の魅力でしょう。

また、随所に配置された、丸みをおびた写真背景の切り取り方、手書きのようなフォントの選び方、黒一色のシンプルなイラストの描き方などから、活力や自然体、軽快さ、満ち溢れるエネルギーなどを感じ取れます。素材と活動テーマがうまく調和している事例です。

NPOバディチーム

引用元:NPOバディチームホームページ(https://buddy-team.com/

バディチームは、虐待防止を目的に家庭訪問型の支援活動を行うNPO法人です。暗くなりがちなテーマですが、オレンジと白を基調とした、たくさんの家族のイラストを随所に見せることで、「安心感」や「暖かさ」を表現。さらに、どのページもテキストはシンプルで短文です。

なるべく長文や難しい専門用語を避け、見やすさ、わかりやすさを主眼にしています。それぞれのテキストが短文なだけでなく、その周囲に十分なスペースを設けることで、そこにある情報を短い時間で把握できます。明るい色調とシンプルなイラスト、そしてわかりやすさを最優先させたテキストとその配置の仕方を参考にしましょう。

NPO法人My style

引用元:NPO法人My styleホームページ(http://mystyle-kodaira.net/

地域の人材育成やネットワークづくりを中心に活動しているMy style。トップページのスライドショーでは、画面を二分割。右側に活動を連想させる人々の写真を、左側にそれに連動する短い詩を紹介。この団体のコンセプトや姿勢を、詩というモチーフで楽しみながら理解できるように工夫されています。

活動内容や関わりが多方面に渡るため、「企業」「個人」「自治体」「団体」が一目でわかるようにアイコンを活用。なるべく「複雑だ」「難解だ」と思われないように、カラフルな色や楽しげなイラストを多用し、軽さや明るさを強調しています。

認定NPO法人引退馬協会

引用元:認定NPO法人引退馬協会ホームページ(https://rha.or.jp/index.html

スライド型式のトップページ画像では、写真が変わるとキャッチコピーもそれに連動したテキストに変えるのが一般的ですが、こちらのホームページでは、写真は変わってもキャッチコピーは一切変わりません。そのため、馬の写真は次々と変わっても端的な活動内容を表現したテキストが私たちの目に印象付けられます。

画面右側に固定されている「馬を引き取りたいあなたへ」の縦長バナーは邪魔過ぎない位置にあり、同時に導線をきちんと確保できています。

アフリカ象の涙

引用元:アフリカ象の涙ホームページ(https://www.taelephants.org/index.html

アフリカ象を守る活動をしているNPO法人です。トップページのメニューは少なく3つに絞り込み、カーソルを乗せることで細かなメニューが選択できるように工夫されています。

トップのメイン画像からクリックして飛べる「取り組む課題」では、シンプルな黒い太文字の数字と赤色のイラストを使用し、私たちにアフリカ象の現状を生々しく伝えてくれます。赤と黒の組み合わせ、そして数字のインパクトをうまく利用することで、このNPOのコンセプトや役割がダイレクトに伝わります。

NPOのホームページに載せるべき内容

さまざまなホームページの好例を見てきましたが、どのNPOのホームページでも、最低限掲載するべき項目があります。まずはそれらをしっかりと押さえておきましょう。

活動内容

NPOはそれぞれ目的を持って活動しています。しかし、初めての訪問者にとっては、いったい何をやっている団体なのかがピンとこないこともあります。かっこいいキャッチフレーズや画像を散りばめるだけでなく、まずはどんな団体なのか、活動内容をわかりやすく紹介するページを設けることが必要です。

団体概要

設立の趣旨や沿革、関係する団体などを紹介するページを設けることで、その団体がどのような経緯で生まれ、今までに至るまでどのような関わりの中で活動してきたのかをより深く理解できます。団体概要は、団体の信用力向上のために必要です。

寄付依頼

どのような組織でどのような活動をしているのかが理解できたら、閲覧者は団体の活動に積極的に関わりたい、寄付をしたいと考えるかもしれません。そのために、寄付依頼のページをわかりやすい場所に設け、スムーズに寄付できる動線を確保しておきましょう。

活動実績

同じようなテーマで活動しているNPOはほかにも多くあります。その中でも自身が所属するNPOに協賛してもらうためには、どんな活動をしてきたか、過去の活動実績を伝えることが大事です。これにより、そのNPOへの信頼感が増し、応援したいと考える人が増えることでしょう。

お知らせ

継続的に活動していることを示すためには、お知らせページが必要です。立派なホームページを作っても、日々きちんと活動しているかどうかがわからなければ、実体のないものと捉えられても仕方ありません。常に情報発信を行うことで、閲覧者に継続的に興味を持ってもらえます。

FAQ

団体や活動に関するよくある問い合わせや質問を、FAQ形式で示すことも大事です。FAQを掲載するのはホームページの品質向上に役立ち、閲覧者の満足度向上にも寄与します。また、多くの人が聞きたいことをFAQにまとめておけば、自分たちの手間も省けます。

問い合わせフォーム

NPOや活動に興味を持ってくれた人が団体に問い合わせるときに、わかりやすい問い合わせフォームがなければ、その人とNPOの接点は妨害されたことに等しくなります。一目でわかる問い合わせフォームを作成し、閲覧者とのコミュニケーションの機会を大切にしましょう。

NPO法人のホームページでやりがちなNGポイント

制作時に、特に気をつけたいNGポイントを解説します。

寄付への導線がわかりづらい

いざ寄付をしたいと思っても、寄付のページに簡単に行きつくことができなければ、閲覧者はホームページを離脱してしまうかもしれません。寄付への動線をわかりやすくし、クレジットカードや電子マネーによる決済方法など、簡単に寄付できる仕組みを作ることにも注力しましょう。

更新頻度が低い

長期間更新されていなければ、活動を休止していると思われてしまいます。特に、寄付金を集めながらその使途についてどこにも掲載がなければ、信用は得られません。しっかり活動を行っているのであれば、更新を随時行い、活発に活動していることをアピールしましょう。

NPO法人格があることを明記していない

NPOは非営利団体のことを指しますが、必ずしも法人格を有しているとは限りません。法人格の取得には、定款を作成し、所轄官庁の認証が必要です。過去には、NPOと名乗り犯罪組織の隠れ蓑として利用されていた例もありました。こうした事情もあるため、NPO法人格を取得し、そのことで周囲に信用してもらうことはとても重要です。

寄付を受けるには、それ相応の信用が必要です。法人格を取得している場合は、必ず団体概要にNPO法人と記載しましょう。

まとめ

営利目的ではないNPO法人でも、多くの人に自分たちの活動内容を広く知ってもらうために魅力的なホームページ作りは欠かせません。「見やすくわかりやすいホームページを作りたい」、「ホームページをリニューアルしたいけれど、どこから手をつけていいかわからない」、「更新頻度を上げたいけれどなかなか時間が取れない」などとお悩みの方は、一度、オンライン無料相談会を受けてみてはいかがでしょうか?

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