歯医者が十分な利益を得るには、正しい方法で集客を行う必要があります。今や歯科医院はコンビニよりも数が多いといわれており、多くの歯医者がしのぎを削りあっている状況です。
本記事では、歯医者が集客に力を入れるべき理由や具体的な方法、押さえておくべき注意点について解説します。

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歯医者はなぜ特に集客が必要なのか

コンビニよりも歯科医院のほうが多い、と聞いて驚く方は多いのではないでしょうか。厚生労働省の調査(2018年)によると、歯科医院は全国で約6万9,000軒(2018年10月現在)もあるのに対し、全国のコンビニの数は約5万5,000軒です。

参照元:
厚生労働省平成30年医療施設動態調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/19/dl/02sisetu01.pdf
コンビニエンスストア統計調査年間集計2018年1月から12月(https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html

これからもわかるように、歯科医院は飽和状態であり、競争が激化しているのが現状です。その中で生き残るためには、正しい集客方法を実行し、患者様を確保しなければなりません。

「腕がよければ患者さんは来てくれる」と考えるのは危険です。どれほど腕のよい歯医者でも、周りに知ってもらわなければ来院してくれないでしょう。さまざまな手法で人々に認知してもらい、適切なプロモーションで集客につなげることが大事なのです。

集客する前に確認すべきこと3選

適切なマーケティングやプロモーションにより、患者様を集めることは可能です。ただ、集客を始める前に確認すべきことがいくつかあります。集客に成功したとしても、歯科医院そのものに何かしらの問題があると、患者様は離れてしまうでしょう。以下、集客前に確認すべきことを3つピックアップしました。

窓口や看護師の対応に問題ないか

歯科医療のスペシャリストである歯医者ですが、サービス業であることも忘れてはなりません。ビジネスとして歯科医療を提供する以上、サービス業であることを意識した対応が求められます。

そのためにも、まずは窓口や歯科衛生士の対応に問題がないかチェックしましょう。窓口スタッフの態度が悪い、歯科衛生士や看護師が横柄な言葉遣いをする、といったことはないでしょうか。

仮に集客が成功したとしても、このような歯科医院へ何度も通院したいとは思わないでしょう。むしろ、多くの患者様へ「対応の悪い歯医者」との印象を与えることとなり、悪評が広まってしまうおそれもあります。

このような事態を回避すべく、集客を始める前に施設スタッフの対応をチェックしてください。必要に応じて、患者様への接し方の指導、教育についても考えていかなければなりません。

病院施設の内装や設備に問題ないか

清潔感のない歯科医院に、好んで足を運んでくれる患者様はいません。壁紙が黄色く変色している、フローリングやフロアタイルが汚い、待合室のソファが破れている、置いている観葉植物が枯れている、といった状態ではネガティブな印象を与えてしまうおそれがあります。

医療施設である以上、清潔感を意識することが大事です。こまめに清掃をするのはもちろん、必要に応じて壁紙やフローリングの張替え、ソファなどの入れ替えを検討しましょう。

設備にも注意が必要です。近年では、サービス面の品質を向上させようと、多くの歯科医院が設備面にも注力しています。最新の医療機器や個室の導入、キッズスペースの完備などが挙げられます。

患者様に合わせた説明ができているか

近年の医療機関では、インフォームドコンセントを重視しています。これは、医療従事者が一方的に治療方針を決めたうえで医療を提供するのではなく、医師が患者様のコンサルタントとなり、丁寧に説明をしたうえで双方合意のもと診察や治療を行うことです。

インフォームドコンセントを実践できているか、一人ひとりの患者様にマッチした提案や説明ができているかを確認してみましょう。これができていないと、集客ができていても「患者に治療を強制する歯医者」といった印象をもたれてしまうかもしれません。

基本的に、現在では多くの歯科医院がインフォームドコンセントを重視しています。そのため、実践できていないと、それだけで大きなハンデとなってしまうでしょう。これまでの診療を振り返り、実践できていなかった場合は改善の必要があります。

歯医者の集客方法と費用の相場

ここからは、歯医者が取り組める集客方法をいくつかご紹介します。チラシや看板、ポータルサイト、SNS、ホームページなどさまざまな方法がありますが、それぞれ特徴があります。

併せて費用相場もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。ただ、相場はあくまで目安です。依頼する業者や内容によって価格は変化するということを覚えておきましょう。

チラシ

従来からある集客方法のひとつです。新聞折込やポスティングなどの方法がありますが、ここでは後者の手法について解説します。

ポスティングのメリットは、高い確率で手にとってもらえることです。ポストから郵便物を取り出す際、手にとってもらえる可能性が高いのです。また、配布するエリアを指定できるため、医院の近隣エリアに絞ってピンポイントで配布する、といったこともできます。

デメリットとしては、新聞折込と比較して割高になりやすいことです。また、住人や集合住宅の管理人などからクレームが入るおそれもあります。

気になる費用ですが、指定エリア内すべての建物へ配布するローラーと呼ばれる方法では、1枚あたり3~6円が相場です。一方、戸建てやアパートなど、配布先を細かく指定して行うセグメント配布では、1枚5~10円が目安です。

看板

看板も、従来からある集客手法のひとつです。有利な設置場所を選択できれば、多くの人々に見てもらうことができ、医院のことを認知してもらえます。

一度制作して設置してしまえば、そのあと長く使用できることが魅力のひとつです。また、多くの方に繰り返し見てもらうことにより、無意識に覚えてもらえる効果も期待できます。

長年使用するケースでは、看板がサビる、汚れて見にくくなるといった不具合が生じるため、メンテナンスが必要です。また、掲載できる情報量には限りがあるため、必要な情報をわかりやすく掲載しなくてはなりません。

費用は、デザイン費と製作費、工事費が発生します。デザインは3万円~、製作費は1~20万円、工事費は3万円~が相場です。内容や取付場所、サイズなどによって価格が大きく変化するため注意が必要です。

ポータルサイトへの登録

歯科関連のポータルサイトへ登録する方法です。現在では、歯科ポータルサイトを利用して医院を探す方が少なくありません。医院の情報を登録しておけば、今までまったく接点のなかった方を集客できる可能性があります。

代表的なポータルサイトとしては、「Epark歯科」が挙げられます。全国の歯科医院を検索できるサイトで、口コミの閲覧や予約までできます。無料プランもあるため、まずは試用をしてみるとよいでしょう。ベーシックプランは月額25,300円(税込)、リッチプランが月額41,800円(税込)です。

「歯科タウン」も、有名な歯科ポータルサイトです。歯科医院の検索や予約ができ、医院と患者様のミスマッチを防ぐ機能、翻訳機能などが実装されています。費用は月額5,000円~10,000円(税込)ほどといわれていますが、掲載形式や求める機能などにより料金が変わるため、サイトから問い合わせが必要です。

SNS

TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNSを使用する手法です。現在では、多くの歯科医院がSNSを活用しています。さまざまな情報を気軽に発信できるため、認知度の向上につなげられます。

情報を発信するだけなら費用はかかりません。SNSにはシェア機能も実装されており、情報を拡散してもらえる可能性もあります。フォロワーとのダイレクトなやり取りもできます。

一方、使い方を誤ると炎上してしまうおそれがあり、またたく間に評判を落としてしまうことも考えられます。発信する内容には十分注意しましょう。

なお、各SNSでは広告も利用できます。多くの場合はクリック課金型を採用しており、1クリックあたり10円~数百円程度が相場です。あらかじめ予算を決めて、無理のない運用を心がけてください。なお、SNSを用いた集客について詳しく知りたい方は、こちらがおすすめです。
参照:https://www.localfolio.co.jp/blog/sns-basic-knowledge-for-hospicals-and-clinics.html

ホームページ作成

現代社会でビジネスを営むにあたり、ホームページの開設と運用は必須です。歯科医院を探す時も多くの方が「地域名+歯医者」「地域名+病名」で検索しているからです。

事実、歯科医院の多くはホームページを開設し、集客に役立てています。つまり、ホームページを開設していないだけで、大きなハンデとなってしまいます。開設後は定期的に更新してメンテナンスを行い、正しく運用することも大事です。

無料でホームページを作成できるサービスもありますが、あまりおすすめしません。自院のコンテンツとは関係のない、サービス提供元の広告がデカデカと入ってしまったり、突然サービスが終わってしまったりするおそれがあるからです。

作成費用は5万~1000万円ほどと幅があります。依頼する業者やボリューム、実装する機能などにより相場が大きく変わります。依頼する前にしっかりとリサーチを行い、費用やサービス面を比較しながら選びましょう。

集客する時に気をつけるべきこと3選

これから集客に取り組もうとしている方が集客の際に気をつけるべきポイントは、「目的設定が曖昧でないか」、「競合と差別化できているか」、「良質な口コミを獲得できているか」の3つです。詳しく見ていきましょう。

目的設定が曖昧でないか

叶えたい目的によって集客の手法は変わります。そのため、まずは明確な目的を設定することが大事です。広い層に働きかけたいなら、チラシや雑誌広告、SNS、ホームページなど多様な集客方法を実践する必要があります。集客のメインをネット利用者に絞りたいのなら、チラシや看板ではなくホームページ、SNS、ポータルサイトに力を入れるとよいでしょう。

ターゲットを絞ることも重要です。たとえば、矯正歯科がターゲットとする層はある程度絞られます。そのため、「広く浅く」よりも「狭く深く」を意識したプロモーションが望ましいでしょう。

競合他社と差別化できているか

国内における歯科医院は飽和状態です。群雄割拠の中で生き残るには、競合との差別化が何より重要といえるでしょう。差別化ができていないと、「AとBの歯科医院で迷っているけれど違いがよくわからないから、家から近いAに行こう」といったことが起こります。

他にはない魅力を打ち出し、差別化を実現できていれば、「A医院のほうが近いけど、Bのほうが魅力的だからB医院にしよう」となる可能性があります。

差別化するには、自医院の強みや個性を探ってみるところから始めます。経営者だけで考えるのではなく、スタッフも集めてミーティングをしてみるとよいかもしれません。差別化できるアピールポイントが見つかれば、それらをチラシやホームページなどの媒体で積極的にアピールしていきましょう。

良質な口コミを獲得できているか

最近では、行動を起こす前にまずはネットの口コミをチェックする方が多くを占めています。飲食店や商品、サービスを選ぶ時など、あらゆるシーンで口コミを確認し、そのうえで判断するケースが多いのです。

歯医者も同様です。「きちんと治療をしてくれるか」、「お医者様の対応はどうか」など、患者様はさまざまな不安を抱いています。それらを解消するために、あらかじめ口コミをチェックするのです。

良質な口コミが獲得できていないと、集客の施策が逆効果になってしまうおそれがあります。悪い口コミが媒体に載り、拡散されてしまうかもしれません。このようなことにならないよう、丁寧で誠意ある対応と診療を心がけ、日ごろからよい口コミの獲得に努めましょう。

まとめ

多くのライバルがひしめく環境の中で、歯医者が生き残るためには正しい集客の方法をマスターしなくてはなりません。集客方法ごとの特徴やメリット、デメリットを把握したうえで、予算も考慮しつつベストな方法を選びましょう。

本記事の最後でもお伝えしましたが、集客の時に気をつけるべきポイントも押さえておくことが大事です。明確な目的を設定したうえで他医院との差別化を図り、良質な口コミの獲得にも努めましょう。

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