2022.05.18

社労士におすすめの集客方法7選|選ばれる社労士の特徴も

現在、国内の社会保険労務士の登録人数は増え続けていて、令和2年3月31日時点での登録者数は42,887人に上ります。
(引用元:社会保険労務士白書

更に、社会保険労務士の1号業務と2号業務は将来AIにとって変わられてしまう可能性も示唆されています。そのため、社会保険労務士が看板を掲げただけで集客できる時代ではなくなりました。

・数多くある社労士事務所の安価で自分の事務所が選ばれるにはどうしたらいいのか
・継続して新規顧客を獲得して安定した経営を行っていくにはどうしたらいいのか
・集客を行いたいが何から手をつけたらいいのかわからない
・どんな集客方法があるのか、どの集客方法が有効なのかわからない

こういった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

インターネットが急速に発展した現在の社会では、ホームページやリスティング広告をはじめとしたオンラインでの集客が欠かせません。

本記事では、オンラインの集客方法を中心に、社労士事務所におすすめの集客方法を7つ紹介します。それぞれの集客方法の特徴も解説しているので、参考にして最適な集客方法を選択してください。

選ばれやすい社労士の3つのポイント

集客できる社会保険労務士を目指すのなら、選ばれやすいポイントを理解しておかねばなりません。「どのような社労士が選ばれやすいのか」という点が理解できていないと、問題点を抱えたまま集客の手法を実践してしまい、かえって顧客が離れてしまう可能性があるからです。

それでは、どんな社労士が選ばれやすいのか、実際に見ていきましょう。

1. 得意分野が明確である

選ばれやすい社労士は、得意分野を明確にしています。「何でもできます」よりも、「労使トラブルが専門です」「年金分野が得意です」と、自らの得意分野を明確にしているほうが、顧客に安心感を抱いてもらえるのです。

また、得意分野が明確になっていた方が顧客に見つけてもらいやすいのもひとつのメリットです。顧客が社労士への依頼を考える場合、必ず何かしらの問題を抱えています。

顧客が「悩み事」と「社労士」の2つのキーワードから社労士を探すことを想定すると、得意分野がはっきりしていた方が顧客からの依頼件数も増加するでしょう。

2. 実績がある

社労士を選ぶ際には、実績をチェックされることが少なくありません。試験に合格しただけの専門家より、きちんと実績を積み重ねてきた社労士を選びたいと考えるのは当然と言えるでしょう。

着実に実績を積み重ねていく努力を怠らないことはもちろん、集客のための宣伝を行う際には実績も適切にアピールしましょう。

3. 料金形態が分かりやすい

料金形態がわかりやすいかどうかも重要です。特に、初めて社労士へ相談や依頼をする方は、どのような料金形態なのか、どの程度費用がかかるのかイメージできません。わかりやすい料金表を掲載するなどの工夫を凝らしましょう。

また、料金携帯だけでなく顧客の相談に対する丁寧な説明も重要です。問題を抱えていて不安な顧客に寄り添い、専門的な内容を噛み砕いて真摯に向き合うことが大切です。

また、問い合わせに対しスピーディな対応をしていることも、選ばれるために必要な要素です。

集客を成功させるための準備

集客を効果的に行うためには、実際に集客を実行する前の準備が重要です。この章では集客を始める前に確認しておきたい3つのことを説明するので、集客を行う前に確認しましょう。

1. ターゲットを決める

まずは、どのような人をターゲットとして集客を行うのか、明確にしましょう。これが定まらないまま集客を行っても、集客の効果はあまり期待できないでしょう。

具体的なターゲットのイメージを難しい場合には、「こんな悩みを抱えている人」というような設定でもいいでしょう。自分の事務所の強みから、最適なターゲットを考えてみてください。

2. 予算を決める

集客にかけることのできる予算をあらかじめ決めておきましょう。本記事で紹介する集客方法は、無料で行える方法もあればお金がかかる方法もあります。集客方法の決定に際して事務所内でのトラブルを防ぐためにも、予算は先にある程度決定しておくことがおすすめです。

3. 宣伝したい情報を書き出す

実際に集客をするときに発信したい情報を具体的に決めていきます。自分の事務所のアピールポイントや社労士自身の経歴など、宣伝したい情報を細かく書き出してください。紙やホワイトボードに書き出したり、マインドマップなどのツールを使用したりすることで効果的に行えるでしょう。

以上の準備が整ったら、実際に行う集客の形を決定していきます。

社労士におすすめの7つの集客方法

社労士におすすめの集客方法は、いくつか挙げられます。ここからは、主にオンラインを利用した集客の方法を7つ紹介しましょう。インターネット社会である現代において、オンラインを介した集客を行わないのはデメリットしかありません。以下、各手法の概要やメリット、デメリットを解説していきます。

1. ホームページ

ホームページに情報を掲載し、相談や依頼に結びつける手法です。現在では、多くの方が情報収集にインターネットを利用しています。そのため、ホームページがなければ「社労士に依頼したい人」に見つけてもらえません。

ホームページのメリットは、さまざまな情報を発信できることです。「いつから活動しているのか」「どのような想いで仕事をしているのか」そして「どういった分野に強いのか」など、伝えたい情報をすべて詰め込むことができるのです。

ホームページ集客を成功させるには、「ここに依頼したい」と思えるサイト設計が重要です。過去の実績や解決事例なども掲載し、問い合わせや相談フォームもわかりやすい位置に設置しましょう。

ただ、ホームページで集客につなげるには、適切に運用を続ける必要があります。定期的な更新やコンテンツの追加を行わなくてはなりません。自身、自社で運営するのなら、ある程度の手間とコストが発生します。

知っておきたい!ホームページの運用について

ホームページは公開して完了ではありません。効果的に運用することができてはじめて集客効果が期待できます。ここでは、ホームページの運用について簡単に説明します。

ホームページの運用は大きく2つに分類されます。それが運用保守と運用改善です。

運用保守には、ドメインやサーバーの維持・管理、データのバックアップなどが含まれます。また、コンテンツの追加・更新たトラブル対応を運用改善といいます。

それぞれホームページの運用には欠かせない作業ですが、中には複雑なものもあるので自社で請け負うのは大変というケースも考えられます。そんな時には外注を検討してみるといいでしょう。運用保守は1~5万円、運用改善は5万円~、運用代行会社に外注することができます。

ホームページを使った効果的な集客を成功させるためにも、運用作業は適切に行うようにしましょう。

ホームページの運用については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

社労士事務所のホームページ作成時のポイント

ホームページを活用した集客を成功させるためには、ホームページのデザインや掲載する情報を工夫する必要があります。

例えば、親しみやすいデザインや安心感を与えられるデザインにすることや、自社の強みや専門分野がわかりやすい設計にするといった工夫が考えられます。

その他にも、初めて訪れた人や高齢の方でも情報を見つけやすいようにシンプルな設計にしたり、問い合わせまでの導線を分かりやすくしたりすることで、新規客の獲得率向上を見込めるでしょう。

掲載する情報については、顧客に安心して依頼してもらえるよう顔写真付きの社労士紹介などが有効です。また、事務所の所在地や電話番号の記載、予約フォームの設置などにより、顧客が問い合わせやすいように配慮すると良いでしょう。

社労士事務所のホームページ作成に特化した情報以下の記事で掲載していますので、参考にしてください。優れた社労士事務所のホームページ事例も紹介しています。

2. セミナー

保険や労働関係の悩みを持つ方などを対象に、セミナーを開催して集客につなげる手法です。貸会議室などのスペースを借りて開催するケースが多く、参加者の前で話をしたり、直接相談にのったりします。

セミナーへ足を運んでくれる参加者の多くは、社労士へ何かしらの相談や依頼をしたいと考えています。そうでなければ、そもそも社労士のセミナーへ参加しようとは考えないでしょう。つまり、ある程度モチベーションの高い見込み客を集められ、成約に結びつきやすいのです。

一方、セミナーを開催するには会場を確保しなくてはなりません。規模にもよりますが、押さえる会場によっては多額の費用が発生します。また、人前で話をするのが苦手な方は、伝えたいことをうまく伝えられず、参加者に不信感を抱かれる恐れもあります。

近年では、Webでセミナーを行うウェビナーを活用する業界が増えてきました。オンラインセミナーなので場所を確保する必要がなく、より多くの参加者を募れる可能性があります。セミナーでの集客を検討しているのなら、ウェビナーも視野に入れてみるとよいかもしれません。

3. SNS(Facebook・Twitterなど)

TwitterやFacebookなど、SNSで情報発信をしつつ集客につなげる手法です。Instagramも人気のSNSではありますが、こちらは写真や動画がメインであり、比較的若い世代のユーザーが多いため、社労士が集客に活用するのは難しいでしょう。

一方Facebookは、比較的高い年齢層でも用いられているため、交友関係を広くし、見込み客を増やすのに有用だと言えます。

SNSなら、無料で利用できるため、コストを押さえた集客が可能です。業務に関すること以外に、プライベートの情報も発信していけるので、どのような社労士なのか多くのユーザーに知ってもらえるのも魅力です。

直接コミュニケーションが取れるので、信頼関係を構築しやすいのも特徴と言えるでしょう。例えば「やり取りを何度か続け、そのまま有料の相談や依頼に誘導する」といったことも可能です。

Twitterは拡散力の高さで知られています。それ自体はメリットですが、デメリットにもなりえます。誤った情報や不適切な発言がまたたく間に拡散され、炎上してしまう恐れがあるのです。こうなると信用の失墜を招くことにつながるので、運用においては注意が必要でしょう。

4. リスティング広告

リスティング広告は、検索連動型広告とも呼ばれる、Web広告の一種です。あらかじめキーワードを設定し、ユーザーがそのキーワードで検索したとき、ページ上部の広告枠に出稿した広告が配信されます。

リスティング広告は、見込み客に広告を配信できるのが魅力です。「社労士 ○○市」のようなキーワードで検索する方は、何かしら社労士に相談したい悩みを抱えていると考えられ、成約につながりやすいのです。また、予算を決めて配信できるため、コストが高騰しすぎるのも防げます。

一方で、成果を得るには適切なキーワードの設定が欠かせません。選定したキーワード次第では、競合が多くなり、コストも上がる恐れもあります。効果を測定しつつ、改善しながら運用を続けなくてはなりません。

一般的にリスティング広告にかかる費用は20~50万円とされています。出稿する記事やサービス次第では20万円以下で収まったり、反対に50万円以上かかることもあるので、注意してください。
(詳しくはこちら

5. Googleマイビジネス

Googleが提供しているサービスの一種です。Googleマイビジネスに登録することにより、ユーザーが検索したとき、事務所情報が検索結果ページに掲載されます。

無料で利用できるため、コストをかけずに集客したい方に適しています。事務所の基本情報をはじめ、他ユーザーの口コミも掲載されます。それらを見ることで、「ここに依頼しよう」と考えるユーザーが出てくる可能性も十分にあるでしょう。

ただ、悪い口コミも投稿されるケースはあるため、注意しましょう。口コミは基本的に削除ができず、多くの方にネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。悪い口コミを投稿されないよう、日ごろから丁寧な対応を心がけましょう。

また、クレームに対してどのような返信をするかも大切です。見込み客が見ていることを意識して、冷静かつ誠実に返信するようにしてください。

6. ブログ

ホームページが事務所の顔だとすれば、ブログは個人の顔となる媒体です。社労士事務所ではなく、個人の魅力を発信しながらブランディングを行えます。

社労士が集客を成功させるうえで、「信頼できるかどうか」は重要なポイントです。ブログで情報発信を行うことにより、ユーザーが社労士を身近に感じ、信頼関係の構築につなげられます。自身で手軽に更新できるのも、ブログの魅力と言えるでしょう。

ただ、個人の魅力を発信するブログでは、直接的な集客に結びつきにくいデメリットがあります。ブログを読んでいる方は、社労士ではなくあなた個人に興味を持っている可能性が高いからです。

また、ブログによる効果的な集客を行うためにはSEO対策をする必要があります。容易ではありませんが、そのような記事を積み重ねることによって、読者の興味や信頼を得られるでしょう。

ブログでの効果的な集客のために必要なSEOとは?

「SEO」とは、検索エンジンでホームページを上位に表示させる方法ですが、SEOは専門的な知識を必要とするうえ、成果が現れるまでに時間がかかります。そのため、ブログで効果的な集客を行うためにはブログのデザインはもちろん、離脱の防止やターゲット・ゴールの明確化など、細部にまでこだわる必要があるでしょう。

簡単に行えるSEO対策の方法としては、以下の8つが挙げられます。

1. キーワード選定
2. 量より質を重視した読みやすいコンテンツ
3. タイトルとディスクリプション
4. 記事内タグの設定
5. 画像と文字サイズの最適化
6. モバイルファースト
7. 被リンクの獲得
8. サイテーションの獲得

SEO対策については以下の記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。

7. そのほかの集客方法

新聞への折込チラシや、ポスティングなどは、いまだに有効なオフラインの集客手法です。事務所の近隣だけ、とエリアを絞って配布できるため、効果的なアプローチが望めます。インターネットを利用しない層へのアプローチしていけることもメリットです。

看板広告も、以前からよく採用されてきた手法です。道行く多くの人々に見てもらうことができ、一度設置すればあとから手がかかることもほとんどありません。

ほかにも、雑誌や新聞の広告枠へ出稿する手法や、電車、バスなどの中吊り広告が挙げられます。いろいろな人に見てもらえるため、潜在層への訴求が可能です。

社労士が集客するときのポイント

冒頭でもお伝えした通り、情報社会である現代において、社労士が集客を成功させるにはオンラインでの手法を駆使する必要があります。ホームページやSNSなど、複数の情報発信源、窓口を用意し、見込み客との接点を増やすことも大切です。

どの手法にも言えることですが、手段が目的とならないよう注意しましょう。

しかしながら、ホームページやSNS、広告などは手段でしかありません。目的はあくまで、集客を成功させ利益を得ることです。ホームページを開設した、SNSのアカウントを取得しただけでは不十分で、適切に運営を続け、集客に結びつけることが大切なのです。

セルフブランディングにも力を入れ、ほかの事務所との差別化も図りましょう。事務所の強みや個人の魅力を積極的に発信し、オンリーワンの社労士を目指してください。

まとめ

社労士の集客に有効な手法には、ホームページやSNS、ブログの活用をはじめ、リスティング広告やGoogleマイビジネス、セミナーの開催などが挙げられます。どの方法も有効ですが、1つの手法に固執せず、複数の方法を組み合わせながら取り組んでみましょう。

この記事を書いたメンバー FLUX siteflow編集部
ホームページ作成に関連する情報発信を行っております。弊社ホームページ作成サービスFLUX siteflowや運営に関するご質問などは「お問い合わせ」ページよりお願いいたします。