2022.05.18

ホームページ公開までの流れをわかりやすく解説!公開後の運用方法も

今や、企業のみならず個人でもホームページを公開するケースが増えています。

しかし、公開にあたって何が必要でどのような手順を踏めばいいのかわからない方もいらっしゃるでしょう。

そこで本記事では、下にある公開にあたって役立つ情報をお伝えします。

  • わかりやすいホームページの公開手順
  • ホームページ運用方法
  • SEO対策の3つの解析ツール

ぜひ参考にしてください。

ホームページを公開するまでの流れ

ホームページ公開においては、大まかに以下のような流れがあります。

  1. ドメインを取得する
  2. サーバーを借りる
  3. 作成したホームページをサーバーにアップロードする

この章ではそれぞれのステップについて簡単に説明します。

①ドメインを取得する

ドメインはホームページの住所のようなものに該当します。自分で見つけた場所に、「ここにホームページを作ります。」と宣言するようなイメージです。

一般的には以下のようなドメイン取得サービスを利用して取得します。

お名前.com

引用元:お名前.comホームページ

「お名前.com」は、GMOインターネット株式会社が運営する国内最大級のドメイン公式登録サービスです。「.com」「.net」「.jp」ドメインなど580種類以上のドメイン取得が可能です。

料金や詳しい登録方法についてはサイト内でわかりやすく解説されていますので、詳しくはお名前.comのホームページをご覧ください。

②サーバーを契約する

住所にあたるドメインを取得したら、土地の役割を果たすサーバーの契約をしなければなりません。一般的にはサーバーはレンタルするもので、月々の使用料を払い借り受けます。さまざまな会社がレンタルサーバーのサービスを提供していますが、定番とされているものでは月額1,000円ほどかかります。

ただし、レンタルサーバーの場合、定期的な更新が必要になるので注意してください。契約時にその後の管理方法も併せて決定しておくと良いでしょう。

③ホームページをアップロードする

住所と場所が決まったらホームページを作成し、サーバーにアップロードします。サーバーへのアップロードが完了すると、ホームページがGoogleなどの検索エンジン上に表示され、公開完了です。

ホームページの公開が完了したら、あとは定期的な更新やメンテナンスなど、適切な運用を続けましょう。初めはアクセス数が少ないかもしれませんが、継続的に運用を行なっていくことで、Googleからの評価が上がり、検索順位の向上、アクセス数の増加が期待できます。

①ドメイン取得時のポイント

まずはホームページ作成には欠かせないドメインについて詳しくご紹介します。ドメインはホームページのURLに使われるもので、「https://〇〇.com」の「〇〇.com」の部分にあたるものです。ドメインは「.com」以外にも「.net」や「.org」「.jp」などがあります。

ドメインの相場感

ドメインには有料のものと無料のものがあります。無料のものは企業等が所有するドメインを借りている(住所を間借りするイメージ)ようなもので、個人使用においては問題ないことも多いですが、ビジネスで使用するのであれば、有料の独自ドメインを作っておくことをおすすめします。

ドメインは将来的に信頼性に大きく関わるものですので、ホームページが大きなサイトに成長したとき、無料のもので作っていると不利になってしまうこともあります。ですので、初めから独自ドメインを作成することをおすすめします。

ドメインにはたくさん種類があって選ぶのが難しいと感じる方は「.com」を選んでおくのが良いでしょう。「○○ドットコム」といった文言を耳にしたことがあるかと思いますが、ドメインのなかでも特に利用者が多く、無難だからです。

ドメインを取得する際には「お名前.com」や「Xserverドメイン」などで作ると良いでしょう。有料ドメインを作ったとしても、一般的なものは年間1,000~2,000円程度から利用可能で、そこまで大きな出費にならないので安心です。

ドメイン取得の際には、63文字以内の範囲で英数字+ハイフンを組み合わせ、自分の好きな文字で作成可能です。

とはいえ、内容に全く関係性のない文字を入れてしまうと、何を目的としているホームページなのかがわかりにくくなってしまうので記載する内容やビジネスに関連するキーワードを使ってドメインを作成するのが良いでしょう。

独自ドメインを作成する際の注意点

ドメインを作成する際には以下のような注意点があります。

更新手続きを忘れてしまい、ドメインが失効してしまう

独自ドメインは1年に1度の更新が必要です。失効したドメインを再び取得するためには時間と費用が膨らんでしまうので、これらの情報を管理する担当者等を決めるなどして、対策していきましょう。

ドメインの権利者を確認する

ドメインは申し込みをした当事者に権利があります。基本的には依頼者側に権利があるはずですが、Web制作会社にホームページを作成する場合はトラブルを避けるためにも権利が誰にあるのかを確認することが望ましいです。

個人情報の流出を避ける

ドメインの取得時は基本的に権利者の氏名や住所といった個人情報が登録されます。登録者情報の公開は法人組織であれば問題はないかもしれませんが、個人の場合は危険性が高まります。

初期はSEOへの影響が小さい

独自ドメインはSEOに有利に働くものの、登録後1〜3ヶ月の初期段階ではSEO効果は期待できません。また、必ずしも検索エンジンからの評価が上がるものではないという点にも注意が必要です。あくまでも有利に働く可能性が高いという意味であり、絶対的な基準ではありません。

中古ドメインは避ける

2010年前後に中古ドメインが非常に高いSEO効果を発揮していた時期がありました。とくに中古ドメインを利用したアフィリエイトサイトが乱立し猛威をふるっていましたが、検索エンジンのアルゴリズムが進化した現在ではあまりSEO効果は期待できません。

また、ドメインの種類は独自ドメインだけではなくサブドメインやトップレベルドメインなど多岐にわたります。より詳しく知りたい方は以下の記事を併せてご覧ください。

②サーバー契約時のポイント

ホームページをアップロードするためにはドメインだけではなく、サーバーも必要です。サーバーとはホームページを公開する際に必要なデータを格納するスペースを提供し、同時にWebページをコンピュータ上に表示するための装置だと考えるとわかりやすいでしょう。

サーバーは機器やソフトを購入して自身で構築することもできますが、準備するための費用や維持運営の手間がかかるため、レンタルサーバーの利用を推奨します。

サーバーの相場感

レンタルサーバーとは文字通りサーバーを貸し出すサービスのことです。月々の利用料を払うことで、サーバーを使えるサービスです。

多くの会社からさまざまな料金体系で提供されているので、自分の使う用途によって選びましょう。以下の表でおすすめのレンタルサーバーをいくつか紹介します。

エックスサーバーConohaWingロリポップミックスホスト
初期費用3,300円0円1,650円0円
月額費用1,100円~931円~550円~1078円~
サイトの表示速度
無料常時SSL化
バックアップと復元0円0円有料0円
※月額費用は契約期間12ヶ月で試算

たとえば安さ重視のプランにするのであれば、「ロリポップ」が良いですし、高い性能を求めるなら「エックスサーバー」などがおすすめです。

レンタルサーバーを借りる際の注意点

レンタルサーバーを借りる際に考慮すべき点は4つあります。

  1. 容量
  2. 費用
  3. セキュリティ対策
  4. 常時SSL化

容量が大きくなれば費用も高くなります。ここは「どのくらい使用するのか。」「どのくらいの費用がかけられるか」を基準にして考えるとして、セキュリティ対策と常時SSL化に関してはしっかりと押さえておく必要がありそうです。

セキュリティ面で安心できないサーバーを使用してしまうと、情報漏洩やトラブルの連続など、何が起こるかわからないため、信頼できるレンタルサーバーを利用しましょう。有名なサーバーであれば、基本的には情報漏洩などのリスクは少ないので、有名どころを利用すると良いでしょう。

また、常時SSL化ができるかも重要なポイントです。詳しくは後述しますが、これもサイトの信頼性に関わることなので、常時SSL化できるサーバーを選んで損はありません。

そのほかに、アフターサポートの充実度合いも重要なポイントです。初心者のうちはわからないことがたくさん出てきます。その際にしっかりと対応してくれるレンタルサーバーを選ぶのが良いでしょう。

③ホームページのアップロード方法

ホームページをアップロードすると言っても、具体的にどうすれば良いかイメージできませんよね。この章ではホームページをアップロードする方法について、より詳しく説明します。

また、前提としてホームページの作成を制作会社に依頼した場合、ほとんどの場合で制作会社がホームページの公開までサポートしてくれるので、大きな心配をする必要はありません。

サーバーの管理画面にログイン

サーバーの管理画面にログインして、サービスが正常に作動しているか確認しましょう。各種サーバーパネルにログインし手続きします。サーバーの管理画面に正常にアクセスできれば問題はありませんが、ログインできない場合にはパスワードが間違っている可能性があります。

ホームページ作成においては多くのパスワードを管理することになるので、混乱してしまっている可能性が高いです。こういったミスを防ぐために、サーバー管理画面のパスワードや、その他パスワードはメモを取るか、スクリーンショットなどをして、セキュリティにも考慮しながら適切に保管・管理しておくと良いでしょう。

FTPクライアントソフトを利用してサーバーへのアップロードテスト

サーバーに完成したデータをアップロードできるか確認する作業に移ります。最初から運用予定のサーバーにホームページをアップロードするとエラーなどの問題が発生した場合に対処が複雑になることが多いため、テストサーバーに上げるのがおすすめです。設定が終わったら、テストで適当なデータを送信してみます。画像や文字要素をアップロードして、ブラウザで正常に閲覧できたら成功です。

ドメインの設定

取得したドメインを設定する作業です。初期ドメインのまま利用する場合には省略できる工程ですが、独自ドメインを取得した場合には、取得したドメイン提供会社の案内に従って設定します。一般的にはドメイン管理画面にアクセスして作業を行います。

ドメインを設定してから反映まで48時間程度かかってしまうこともあるので、少し待つ必要があります。また、マルチドメインを設定すれば1つのサーバーで複数のホームページを運用できるようになるので、複数ページを作成する場合には、あわせてマルチドメイン設定をすることも検討しましょう。

ホームページのアップロード

ドメインに対応するホームページのデータをアップロードします。アップロードした際に、Web上でも同じように表示されれば成功です。ファイル転送においては、エラーが起こることがあります。多くの場合は入力しているFTPサーバー・接続先の指定に誤りがある場合や、ログインパスワード入力ミスをするなど、単純なミスが原因です。

自分の入力した情報が本当に正しいものかを再確認してみましょう。また、まれにFTPソフトの使用環境が原因でサーバーへ送れない場合もあります。この場合の対処法として、FTPソフトの設定がパッシブモードになっているか、などを確認しましょう。

ホームページ公開時の3つの注意点

ホームページを公開する際に、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。この章では特に注意したい3つのポイントを解説するので、自分のホームページは大丈夫か、確認する際の参考にしてください。

1. SSLの設定

SSLとは、インターネット上の通信を暗号化する設定のことです。第三者が通信を傍受することによる個人情報等の漏洩を防止する役割を果たします。

近年ではSSL化がほぼ必須になっており、SSL化していないサイトにアクセスしたときには警告が表示されるようになったので、可能な限り設定するようにしましょう。SSL化が設定できたら「http://」を「https://」に変換して検索してみます。その状態で正常にアクセスができたら成功です。

しかし、これで終わりではありません。この時点では、「http://~」と「https://~」両方のURLでアクセスできてしまう状態になっており、SEOの観点ではあまり良くありませんので、「http://~」で検索・表示された場合に「https://~」に転送する仕組みである、ドメインリダイレクト機能を使いましょう。

2. 引用ルールの適用

引用ルールとは、他サイトや文献から文章や画像を正しく引用するためのルールのことです。誤った仕方で引用されていると著作権侵害となる可能性や、ユーザーからの信頼を失う可能性があるのでよく確認しましょう。

以下で、文章や画像の正しい引用方法を紹介するので参考にしてください。

他サイトから文章を引用する場合

・サイト名,「タイトル」,URL,(最後に閲覧した年月日)
・著者名.”タイトル”.サイト名.更新日付.URL,(最後に閲覧した年月日)

書籍などから文章を引用する場合

・著者(編者)名,『書籍名』,出版社,発行年,総ページ
・著者名.「タイトルまたは見出し」,『書籍名』,出版社,出版年,ページ範囲(一部を引用した場合)

画像を引用する場合

ソースをリンク付きで記載しましょう。画像を載せる時は直リンクが望ましいとされています。しかし、相手のサーバーに負荷がかかることがあり、直リンク禁止にしている場合もあるため気をつけてください。もし禁止になっている場合は、著作権元に許可をとって自分のサーバーにアップロードして掲載して引用を行うと良いでしょう。

また、画像を引用する際には勝手に編集する行為は禁止されていますので、こちらも併せて注意が必要です。

引用ルールについては以下の記事でより詳細に解説していますので、是非ご覧ください。よくある失敗例や引用ルールの重要性も掲載しています。

3. 公開後の管理方法の確立

ホームページは公開した後に適切な運用作業を行うことで初めて、集客ツールや企業の顔として有効に活用することができるコンテンツに育っていきます。そのため、ホームページを公開する際には、公開後に「誰が、いつ、どのように、何を」管理・更新するのかをあらかじめ決めておく必要があります。

特にドメインやサーバーは、ホームページをインターネット上に公開し続けるために必須でありながら、定期的な(一般的に1年に一度)更新が必要なので注意が必要です。この更新作業が適切に行われていないと、ホームページを保持できなくなる可能性も大いに考えられます。

主な運用作業については記事の後半で紹介しているので、参考にしてください。

タスク管理におすすめのツール

それではここで、タスクやスケジュールを管理するのにおすすめのツールを紹介します。ぜひ参考にして、公開後も適切な運用を行える体制を整えてみてください。

・Excel(Googleスプレッドシート)

引用元:Googleスプレッドシートホームページ

スケジュール管理の定番ツールが、Microsoft Officeの「Excel」および「Googleスプレッドシート」です。

どちらもタスクの内容、日程、担当者、進捗情報などを盛り込むことで、スケジュール把握のためのカレンダーが一覧で見られるというメリットがあります。

また、ガントチャートや工程表のテンプレートも無料でダウンロードできるため、導入時のコストが抑えられるのもメリットのひとつでしょう。さらに、Googleスプレッドシートはブラウザで閲覧・編集できるため、Excelに比べ共有が非常に簡単です。主な操作は2つともほとんど変わりませんが、使い勝手がやや異なるので、状況に応じて使い分けるのもよいかもしれません。

・Jooto

引用元: Jootoホームページ

「Jooto」は、タスクやプロジェクトを管理していくツールの1つです。シンプルなデザインで見やすいだけでなく、基本的にドラッグ&ドロップで操作できるため使いやすさも抜群です。また、1つのダッシュボードでプロジェクトの進行状況や各担当者のタスクを一目で確認できるのも、特長と言えるでしょう。

・backlog

引用元: backlogホームページ

「backlog」もウェブ制作やソフトウェア開発のスケジュール管理におすすめのツールです。ガントチャートでのプロジェクト管理はもちろん、各タスクについて記載したカード内でコミュニケーションが取れるので、業務を円滑に進められます。

ほかにも、「お知らせ」や「親子課題」、「カスタム属性」などスケジュール管理に効果的な機能が実装されているため、チームメンバー1人ひとりが主体的に動けるといったメリットにも期待できます。

ホームページは公開して完成じゃない!運用について

書き出しでも触れたように、ホームページは公開して完了ではありません。あらかじめ設定したホームページ作成の目標を達成したり、集客ツールとして効果的に活用したりするためには、公開後の運用作業が重要になります。

そして、ホームページの運用には2種類あり、それぞれ運用保守、運用改善と呼ばれます。ホームページをインターネット上に公開し続け得るために必要な運用保守と、より良いホームページへと仕上げていくために必要な運用改善です。

それでは運用作業の内容について見ていきましょう。

ホームページを保守するための運用作業

ドメインやサーバーの維持・管理

ホームページの開設・運用には、ドメインやサーバーを取得しなければなりません。ドメインは、永続的に使用できるものではなく、定期的な更新が必要です。また、多くの企業で採用されているレンタルサーバーも同様です。

ドメインやサーバーの契約更新時に支払いを忘れてしまうと、ホームページが閲覧停止の状態になってしまいます。契約情報は担当者を決めるなどして、慎重に管理したほうがよいでしょう。

保守には、機器の故障や動作の不具合を解消する役割も含まれているため、専門的な知識が求められます。

SSLサーバー証明書の維持・管理

ドメインやサーバーと違い、更新のし忘れによってホームページがインターネット上に公開できなくなることはありませんが、重要な運用保守のひとつです。SSLサーバー証明書の更新がされていないと、アドレスバーに「保護されていない通信です」と表示されてしまうので、ユーザーの離脱率や信頼感の悪化に繋がってしまいます。

但し、SSLサーバー証明書の更新はサーバーへのアップロード等、専門的な知識が求められる作業なので、社内に詳しい人がいない場合は外注を検討してみてください。

CMSのアップデート

CMSとは、コンテンツマネジメントシステムのことです。専門的な知識がなくてもホームページの更新やコンテンツの追加を効率よく実施できます。多くの企業がCMSを導入しており、オープンソースのCMSではWordPressが有名です。

CMSやプラグインはバージョンアップを繰り返しているため、その都度アップデートの作業が必要です。旧バージョンのままにしておくと、サポートが受けられなかったり最新の機能を使えなかったりと、さまざまな問題が生じてしまいます。

多種多様なCMSがあるため、アップデートにかかる費用は搭載する機能やライセンスの有無によって異なります。月に1回の更新作業が必要なケースでは、月額5,000円~10,000円前後が一般的な相場です。

ここまでドメインやサーバー、SSLサーバー証明書の維持・管理について、またCMSのアップデートについて説明してきました。以下の記事ではこれら以外の維持管理するのに必要な費用について詳しく書いてありますので、併せてご覧ください。

データのバックアップ

大切なデータのバックアップ管理は、保守の重要な作業のひとつです。データの消失は、企業にとって大きなダメージにつながります。重要なデータのバックアップが正確に取得できているかどうかまでを確認し、ハードウェアの故障や人為的ミスによるデータの消失に備えましょう。

また、システム障害のトラブルが発生時にも役立ちます。バックアップの役割は、トラブル対策だけではありません。過去のデータを分析・調査したいときにも活用できます。必ず、データファイルとデータベース上のデータも含めてバックアップしましょう。

SNS等の仕様変更対応

近年では、InstagramやTwitterなどのSNSをホームページを連携して運用する企業が増えました。SNSとの連携により期待できるメリットは、広告費用を抑えられる点です。また、効率よく幅広いターゲットに向けて、情報の拡散が素早くできるのも利点でしょう。

そのため、SNSのバージョンアップや仕様変更に合わせて、素早く対応するのも保守の仕事です。リアルタイムで発信したい情報が正常に表示されなかったり「リツイート」や「いいね!」が反映されなかったりすると、機会損失につながってしまう可能性もあるため、小まめにチェックしましょう。

ホームページを改善するための運用作業

コンテンツ更新・追加

コンテンツがまったく更新されないサイトでは、アクセス数のアップは望めません。また、放置されていると見なされたコンテンツは、検索エンジンからの評価が下がる可能性もあります。

だからといって、やみくもに更新の数を増やしたところで良い結果は得られません。以前は更新の頻度が重視されていたのに対して、現在ではコンテンツの質が重視されているからです。

そのため、有益なコンテンツの作成に力を入れるのはもちろん、定期的な更新やコンテンツの追加を行う必要があります。サイトの質を重視すれば、アクセス数の向上が見込めるでしょう。

問い合わせ対応

ホームページ閲覧者からの問い合わせに誤った対応をした場合、クレームに発展する危険性があります。例えば、メールで問い合わせを受け付けている場合、返信を待たせ過ぎてしまったことがクレームへ発展するケースも考えられるのです。

施策として、メールの問い合わせ対応に適切なルールを設けておけば、トラブルを回避できるでしょう。現状の対応にどのような問題があるのかをヒアリングし、状況を正しく把握したうえで適切な改善を行うことが大切です。

アクセス解析・分析

ホームページを運営する目的は、企業によってそれぞれ異なります。ブランディング目的の企業もあれば、見込み客の獲得や商品の販売を目あてとする企業もあるでしょう。

目的に対して思うような成果が得られないのなら、その理由を知るための分析を行い、改善策を立てる必要があります。アクセス解析に基づいてユーザーが何を求めているかを的確に把握し、改善後の結果をさらに分析することで、さらなる次のステップへとつながるはずです。

トラブルや緊急時対応

ホームページを運用していると、突如トラブルに見舞われる可能性があります。サイトが正しく表示されなかったりメールの送受信ができなくなってしまったりするほか、システムが機能しなくなるなどの深刻なケースも考えられるでしょう。

このようなトラブルに陥った際、何も対応できないままでは、サイトに訪れた顕在顧客や潜在顧客がことごとく引き返してしまう恐れがあります。機会損失を防ぐためにも、緊急時の対応について具体的な対処方法を考えておく必要があります。

集客施策

公開したホームページを確実に集客へつなげるためには、一定のノウハウが必要です。業種や販売する商品、サービスの内容によっても異なりますが、集客を実現させるための仕組みを構築することが大切です。例えば、SNS連携やSEO対策の実施といった方法が考えられます。

運用作業は専門的な知識を必要とすることもあるため、自社で全て行うのは大変かもしれませんが、代行会社に外注することもできます。

効果的なホームページ運用に必須のSEO対策

ホームページを公開するなら、SEO設定を忘れてはいけません。ホームページは公開しただけではだれにも見られていない状態です。そのため、ユーザーに認知させる必要があります。

SEOとは

SEO(エスイーオー)とは、Search Engine Optimizationの略で、その直訳どおり「検索エンジンを最適化する」テクニックのことを指します。

ここで言う最適化とは、検索時に上位にサイトが表示されるように、サイトを最適な状態に準備しておくことです。

SEO対策のメリット

SEO対策は広告ではないのでお金をかけずにブランド力や認知度がアップします。また、作成したホームぺージのクリック率が上がるということは、ユーザーが求めている情報を正確に伝え、専門的な知識を用いた記事や、確証のある数値データなどがあれば信頼度の高いコンテンツとして検索サイトに認識させていることになります。

このように信頼を得たホームページは会社の大切な財産として残り、長期的にサイトへの訪問者を生み出してくれるでしょう。

具体的なSEO対策の方法9選

SEOの内部対策・外部対策を徹底することで広告を打ったときのように、ユーザーに知らせることができるようになります。以下で詳しい対策についてご紹介します。

1. キーワード選定

SEOを意識した記事を書く際に、まず行うのはキーワード選定です。どのようなキーワードを選ぶかによって、サイトの表示順位に大きな影響が出るでしょう。ユーザーがなにかを検索する心理には、「解決したい」「詳しく知りたい」「〇〇を買いたい」「〇〇に行きたい」などの欲求や悩みがあります。

これらを解決するキーワードを選定できればユーザーのニーズに答えられるため、アクセスアップが望めますキーワードにはメインキーワード、関連キーワード、複合キーワードなどがあり、これらの要素を組み合わせて選定します。

キーワードを探す補助ツールなどもあるので、うまく利用しながらキーワードを選びましょう。(詳しくはこちら: SEOを意識した記事を書く際に、まず行うのはキーワード選定です。どのようなキーワードを選ぶかによって、サイトの表示順位に大きな影響が出るでしょう。ユーザーがなにかを検索する心理には、「解決したい」「詳しく知りたい」「〇〇を買いたい」「〇〇に行きたい」などの欲求や悩みがあります。

これらを解決するキーワードを選定できればユーザーのニーズに答えられるため、アクセスアップが望めますキーワードにはメインキーワード、関連キーワード、複合キーワードなどがあり、これらの要素を組み合わせて選定します。

キーワードを探す補助ツールなどもあるので、うまく利用しながらキーワードを選びましょう。(詳しくはこちら:https://web-kanji.com/posts/seo-keyword-selection

2. タイトルの設定

SEOで欠かせないのがタイトルです。ページ内に同じタイトルのものがあるのはSEO的に良くありません。必ず、異なるタイトルをつけましょう。

タイトルは検索エンジン上で32文字表示されます。その範囲内でSEOキーワードを含めたタイトルにしましょう。ユーザーが得たい情報を的確に表しているタイトルをつけることが、SEO的にも良いです。端的にわかりやすく、かつ興味深いタイトルをつけるようにしましょう。

3. ディスクリプションの設定

ディスクリプションはタイトルの下に表示される短い文章のことです。ユーザーはタイトルと同時にディスクリプションを読むので、興味や関心を引くものにしましょう。120文字前後で表示され、この文章を読んでユーザーは見るかどうかを判断するので、本文の要約を120文字以内で行うのがおすすめです。もちろん検索キーワードを含めるとSEO的にも良いので、3語程度を不自然にならないように含めるようにしましょう。

4. 見出しタグの設定

見出しタグとは「hタグ」のことです。「h1」「h2」「h3」というように、数字が小さいほど優先度が高くなります。もっとも優先度が高いのは「h1」ですが、「h2」も重要なタグです。そのため、これらのタグにはなるべくキーワードとサジェストワードを入れるようにしましょう。

5. 良質なコンテンツの作成

SEOばかりに気を取られてはいけません。あくまでユーザーのニーズを満たすことを最優先する必要があります。事実「Googleが掲げる10の事実」によると、「ユーザーに焦点を当てれば、他のものはみな後からついてくる。」と明記されていますので、この事実からもユーザーファーストが求められていることがわかります。テクニックだけに頼ったSEOは望ましくないということを理解しておく必要がありそうです。

6. 画像や文字サイズの最適化

各ページに設定する画像や文字サイズもSEOに影響を及ぼします。文字のサイズや挿入画像は見た目の問題で一見、検索には無関係に思えますが、例えばフォントサイズが小さすぎると、Googleから「小さすぎる」と警告される可能性があります。

こういった警告を受けるとマイナス評価となり検索順位を下げてしまうかもしれません。画像についてもいくつか注意があり、「標準の画像形式(JPEG、GIF、PNGなど)を用いること」、「オリジナルの画像を使用すること」、「画像挿入の際のファイル名を適切なものに変更しておくこと」などがあげられます。

SEOは文章だけではなく、サイト全体を見て評価されるので、細部まで整えておきましょう。
(詳しくはこちら:https://web-kanji.com/posts/seo-image

7. モバイルファースト

Googleは現在、「モバイルファーストインデックス」を採用して、検索結果の順位を調整しています。これはパソコンよりもスマートフォンやタブレットでの検索が増えたことを加味して、モバイルに最適なサイトを優先して上位に表示させるという仕組みです。

Webサイトがスマートフォンに対応しているページなら問題ありませんが、そうでない場合にはスマートフォンで正しく表示されるページを用意しておく必要があるでしょう。
(詳しくはこちら:https://hanjo.biglobe.ne.jp/it/site_mobile/

  • 被リンクの獲得
  • 8. 被リンクの獲得

    外部のサイトから自分のサイトに向けられたリンクを「被リンク」と呼び、被リンクが多いサイトは信頼性が高いと判断されます。有益なコンテンツであれば自然と紹介したくなり、多くの方の紹介によってアクセス数も増えるでしょう。

    ただし、被リンクのなかでも、良いリンクとそうでないリンクがあります。例えば、お金を払って業者に被リンクをしてもらったり、相互リンクを条件に無関係のジャンルから被リンクをもらったりしてもGoogleからの高評価にはつながりません。

    被リンクを設置してくれたサイト自体の信頼性も評価されるので、良質な被リンクのみを獲得できるようにする必要があります。
    詳しくはこちら

    9. サイテーションの獲得

    「サイテーション」は被リンクと似ていますが、リンク先URLがない、テキストのみでの言及を指します。直訳では「引用」や「参照」という意味ですが、SEO上ではサイト名や会社名、商品名などが記載されるだけでもサイテーションとみなされます。

    外部サイトの記事で自社について紹介をしてもらうとサイテーションが獲得できますが、この際正式な名称であることが大切です。略称や英語スペルの間違いがあると正しく認識されず効果が発揮できないでしょう。

    また、動画内の会話や画像に書き込まれたコメントも認識されないので注意してください。被リンクと同様に、他者が紹介したいと思うサイトであれば、自然とサイテーションは増えていくでしょう。
    詳しくはこちら

    ホームページ公開後に登録したい!3つの便利ツール

    ホームページの公開後、ホームページを活用していくために役立つツールを3つ紹介します。参考にしてください。

    Googleマイビジネス

    Googleマイビジネスに登録すると、自分の店舗などがGoogle検索やGoogleマップ、Google+で表示されるようになります。たとえば、レストランを運営していて東京駅付近に店を構えているなら、レストラン 東京駅」と検索すると表示されやすくなります。Googleマイビジネスに登録すると、集客にも非常に効果があるので、実店舗を構えている場合にはぜひ登録しておくようにしましょう。登録する際に必要な情報は、店舗名・住所・ビジネスタイプ・ビジネスカテゴリ、であり、自身のWebサイトを登録することもできます。

    アナリティクス

    Googleアナリティクスを用いると、自身のサイトの状態を詳しく確認できます。具体的には

    • ホームページにどのくらいアクセスが集まったか
    • ユーザー使用デバイスの種類(PCかスマホかタブレットか)
    • ユーザーが訪れた方法(Google検索、広告、各種SNSなど)

    がわかります。日々の状態を数値化し確認できるので、たとえば、A/Bテストと呼ばれる調査を行った後に、ユーザーの反応が上がったか下がったかなどを確認する手段として使えます。また、導入は無料なのでデメリットはほぼないといえるでしょう。

    アナリティクスの導入においては管理画面のプロパティから「新しいプロパティを作成」します。その後トラッキングコードが送られてくるので、ホームページに貼り付けると導入が完了します。

    サーチコンソール

    サーチコンソールはGoogleからの評価を測ることができるツールです。たとえば

    • ページが表示されている順位
    • クリック率
    • 掲載順位

    などを確認可能です。また、どんなキーワードで流入してきたかがわかるので、狙ったキーワードが正しいかどうかを判断できます。さらにはホームページの問題点を知ることもできるので、ホームページ改善に大きく役立つツールです。こちらもぜひ導入しましょう。

    Googleアカウントでログインし、「プロパティの追加」を選択。HTMLタグをコピーし、HTMLコードを自身のサイトに埋め込みます。すると所有権が認証され登録が完了します。

    まとめ

    本記事ではホームページ公開の流れや、準備しておくべき事項についてご紹介していきました。ドメインやレンタルサーバー、常時SSL化など準備することはたくさんあります。「ホームページを作成するのはこんなに大変なのか。」と感じた方も多いかもしれません。

    しかし、一つひとつを着実に積み重ねていけば、それほど難しいものではありません。本記事でご紹介した手順を参考にして、ぜひ、ホームページを公開してみてください。

    この記事を書いたメンバー FLUX siteflow編集部
    ホームページ作成に関連する情報発信を行っております。弊社ホームページ作成サービスFLUX siteflowや運営に関するご質問などは「お問い合わせ」ページよりお願いいたします。