ホームページの作成にはさまざまな要素が絡み、注意すべき点も多岐にわたります。また、ホームページは公開して終わりではなく、その後の運営も非常に大切です。この記事では、ホームページの作成、運営においてやってはいけないことをまとめています。新たにホームページを開設しようという方だけでなく、運営中の方も、ぜひ参考にしてください。

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目次

企画でやってはいけないこと

まずはホームページ作成の初期段階で、明確にしておかなければならないポイントからご紹介します。

目標数値を定めていない

ホームページは、公開して終わりではありません。その後の適切な運用なくして、望むような成果は得られないでしょう。その運用の指針となるのが、目標数値です。これが定められていないと、どのような施策をとればよいのかもわからなくなり、結局、ホームページが放置されることになります。そのため、最初にPV数、問い合わせ件数などの目標数値を設定しておきましょう。すぐに成果が出るものではないので、段階的・長期的な目標を設定するのがポイントです。

ターゲットを決めていない

誰にホームページを見てもらいたいのか定めることも重要です。例えば、30代以上の男性向け商品のページを、ポップでカラフルなデザインや若者言葉を使った文章にしてしまっては、訴求力は期待できません。どのような層に向けた商品、サービスなのか定義し、それに沿った形でホームページを作成する必要があります。また、年齢や性別だけでなく、趣味趣向やライフスタイル、価値観などを含めた具体的なユーザー像、いわゆるペルソナも明確にしなければなりません。

目的を明確にしない

「すてきなデザインのサイトが欲しい」など、曖昧な目的で制作を始めてしまうと、着地点を見いだせず、運用、改善にも支障をきたすことになります。「売り上げを伸ばしたい」「資料請求を増やしたい」といったように目的を明確にしましょう。ホームページ内で、ユーザーが行きついて欲しいゴールを設定する必要があります。

構築でやってはいけないこと

構築の段階は、ホームページ作成の全体の工程においては、まだまだ基礎段階です。しかし、あとから変更することが難しい要素もあるので、この段階でしっかり定めておく必要があります。

URLの正規化をせずに作成する

「https://〇〇〇.com/」、「https://www. 〇〇〇.com/」、「https:// 〇〇〇.com/index.html」、これらはすべて同じページを示しています。しかしながら、検索エンジンには別のページと認識されてしまうため、SEOの評価が分散してしまうことがあります。これを防ぐために行うのがURLの正規化です。すでにホームページを運用されている方で、URLの正規化が行われているかどうかわからない場合は、ホームページ製作者に問い合わせてみましょう。

無料のレンタルサーバーを利用する

サーバーは、ホームページが存在し続ける限り必要なものなので、無料のサーバーは魅力的に思えますが、「容量が小さい」「ドメイン数に制限がある」などのデメリットが存在します。特に問題なのがサポートがないことで、サイトが表示されないなどのトラブルが起きても、自力で解決しなければなりません。

パンくずリストを設置しない

パンくずリストは、トップページから閲覧中のページまでの道順を示すリストのことです。メニューの下によく設置されています。パンくずリストは、現在地を示す親切な機能ですが、役割はそれだけではありません。パンくずリストを設置すると検索エンジンがサイトの構造を理解しやすくなるため、SEOにも効果があります。

ページ表示速度を考慮していない

アクセスしてからページが表示されるまでに時間がかかると、その間に多くのユーザーが離脱してしまいます。たった1秒でも、その数は無視できません。動画や高解像度の画像などのリッチなコンテンツは、ユーザーの目を引きますが、表示されなければ意味がありません。表示速度が遅いと、検索エンジンからも評価されにくくなります。

レスポンシブ対応していない

レスポンシブ対応は、言い換えるとモバイルへの対応です。現在稼働している多くのホームページは、PCよりもスマートフォンからのアクセスが多く、対応していないと莫大な機会損失につながります。B2Bのサイトでは、PCからのアクセスのほうが多いことも珍しくありませんが、それでもスマートフォンからのアクセスを切り捨てられるような数字ではありません。また、Googleは現在、スマートフォンを基準としてサイトの評価を行っているので、レスポンシブ対応はSEOの面からも大きな意味を持ちます

SSL対応をしない

SSLとは、データを暗号化してやりとりすることで、これを怠ると個人情報が漏れてしまうおそれがあります。対応していないサイトは、セキュリティ対策を怠っていると見なされ、SEOでも不利になります。対応するとURLの先頭が「http」から「https」に変わります。「s」がついていない場合は、直ちに対応するようにしましょう。

デザインでやってはいけいないこと

デザインは、単に見た目がよいというだけでは成果が得られません。明確なポリシーに則って行う必要があります。

トンマナが統一されていない

トンマナとはトーン&マナーの略で、デザインの一貫性のことです。これが統一されていないと、内容が伝わりにくくなってしまいます。多いのが、追加されたページがほかのページのテイストと異なるというケースです。設計で定義した内容と同様、トンマナも最初に明確にしておけば、こうしたことは起こりません。多くの人が関わる場合は、このようなルールを設定しておくことはもちろん、自作する場合も後々の指針となるので、しっかりと決めておくことをおすすめします。

Flashを使用する

Flashは、PCでのインターネット閲覧が主流だった時代には頻繁に用いられていましたが、スマートフォンでは表示できないことが多く、現在はほとんど使用されていません。2020年末にはサポートも終了し、PCでの閲覧環境も、ほぼ失われました。また、Flashには脆弱性があることや、検索エンジンに認識されないなどのデメリットもあります。

アニメーションを多用する

CSSやJavaScriptを用いたアニメーションであれば、スマートフォンでの閲覧に問題なく、セキュリティやSEOにおけるデメリットもありません。しかし、多用するとユーザーが混乱してしまう可能性があります。適度に使えば、わかりやすく、楽しいページを作れますが、使いどころを誤ると、ユーザーの離脱を促進します。アニメーションで何を際立たせたいのか明確にすることが重要です。

サイズやフォントを考慮しない読みづらい文字での記載

美しさだけでなく、わかりやすさもデザインの重要な要素です。第一印象がすばらしくても、文字が読みにくく、内容がわからないのでは、ホームページの役割を果たせません。高齢の方や、視力が弱い方にも配慮する必要があります。文字の大きさは16pxを目安とするとよいでしょう。

注意事項などのサブの情報でも、12px程度の大きさは必要です。背景色とのコントラストがしっかりとれているか、画像内のフォントが読みやすいかなどにも気をつけてください。

コンテンツでやってはいけないこと

コンテンツはホームページの肝です。成果に大きく影響することはもちろん、不用意なコンテンツは重大な問題を引き起こすこともあるので、精査しなければなりません。

他サイトの文章をコピペする

インターネット上の文章には、自由に閲覧できるものであっても著作権が存在します。コピペによる転載は、原則としてNGです。ただし、出典元を明記したうえでの引用であれば問題ありません。引用を示すblockquoteタグを使い、はっきりとわかる形で掲載してください。元のサイトのリンクも載せるとよいでしょう。

著作権フリーではない画像を使用する

文章同様、画像にも著作権が存在します。画像を使用する場合は、権利上問題ないか確認しなければなりません。ライセンス表記をすれば掲載可能という画像もあります。こういった画像を、ライセンス表記なしで掲載してしまうというミスは起こりがちなので気をつけましょう。自分で作成した画像でも、著作権に触れる可能性はあります。有料サービスのキャプチャ画像、漫画やイラストなど、他者が作った作品の内容がわかる写真がこれに当たります。

サイズの大きすぎる画像を使用する

容量が大きい画像は表示に時間がかかるため、ユーザーにストレスを与えてしまいます。前述の通り、SEOの面でもマイナスです。使用する画像は、1枚当たり100kbを目安にするとよいでしょう。画像を適切な大きさにリサイズする、画像圧縮サービスを利用するなど、簡単な工夫で実行可能です。

文章を羅列する

長文をそのまま流し込むだけでは、ユーザーに途中で飽きられてしまいます。見出しや太字などを使い、要点をわかりやすく示せば、ユーザーの離脱を減らせます。画像や表、リストなどを使ってもよいでしょう。伝えたいことをそのまま記載するのではなく、ユーザー目線に立って読みやすい文章を書くことが大切です。

ソースや真偽が不明な情報を記載する

インターネット上には数多くの不確かな情報が存在しています。誰もが簡単に情報を発信できることや、古い情報が放置されていることも、この問題を大きくしている理由です。インターネット上の情報を参考にする際は、発信者の信頼度や情報の鮮度、正確性について、必ず吟味しましょう。

リンク先のわかりづらいリンクテキストの記述をする

飛び先の内容がわからないリンクは、ユーザーにとって親切ではありません。例えば「こちら」といったものです。前後の文章を読めばどんなページなのかわかりますが、ユーザーに不要な判断を強いることには変わりありません。「〇〇の公式サイトはこちら」など、ページの内容を明記すれば、ユーザーが迷うことは少なくなるでしょう。

セキュリティでやってはいけないこと

インターネットの世界では、セキュリティ対策が必須です。もちろん、ホームページも例外ではありません。

容易に想像できるパスワードを使用する

サーバー、CMSなどの管理画面のパスワードには、気をつけなければなりません。簡単なパスワードは、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)という方法ですぐに突破されてしまいます。パスワードは自分で考えるのではなく、パスワード生成サイトを利用して作るのがおすすめです。文字列がランダムで吐き出されるので、強固なパスワードが取得できます。

セキュリティ関連のプラグインを入れない

WordPressは世界一のシェアを誇るCMSで、多くのサイトで利用されています。非常に優れていることの証明といえますが、シェアが高い分、狙われやすいという側面もあります。「SiteGuard WP Plugin」など、セキュリティ用のプラグインを必ずインストールしてサイトを守りましょう。

運用でやってはいけないこと

先にも述べましたが、ホームページは公開して終わりではありません。その後の運用も大切です。

更新しないまま放置する

ホームページの更新が止まっていると、その企業自体の活動が停止していると思われてしまう可能性があります。古い情報がそのままになっていることも問題です。改定前の料金や、終了したキャンペーンの情報が残っていると、会社の信用問題に発展しかねません

定期的に更新を行っていると、リピーターを獲得しやすく、検索エンジンからも評価されるので、PV数アップが望めます。更新すべき情報があまりない場合は、ブログコンテンツの設置を検討しましょう。

お問い合わせ対応のフローが決まっていない

お問い合わせを行うユーザーは、商品やサービスに強い関心を持っている可能性が高く、成約に至る可能性を大きく秘めています。お問い合わせをひとつの目標と設定しているホームページも数多くあります。しかし、お問い合わせへの対応が雑だと、ユーザーの関心が薄れてしまうかもしれません。

マニュアルの整備、問い合わせ内容による担当者の振り分けなど、社内の体制の構築をしっかりと行い、機会を逃さないことが重要です。お問い合わせがあるとすぐに自動で送信される確認メールも設定しておきましょう。

SEOでやってはいけないこと

優れたホームページなのに、多くのユーザーに届かないという事態が起こらないように、SEOの観点から気をつけることをご紹介します。

文書構造タグを省略する

文書構造タグとは、タイトルや見出し、文などのページの構造を示すタグのことです。文書構造タグを省略していると、ページの重要な情報が検索エンジンに伝わりません。音声読み上げツールでも文書構造タグを読んでページの構造を理解しているため、省略してしまうと目の不自由な方にとっても、わかりにくいページになってしまいます。

alt属性(画像代替テキスト)のタグを省略する

画像が表示されないときに、その内容をテキストで補完する役割を持つalt属性は、SEOにも効果的です。検索エンジンはalt属性を認識するので、ページの内容を正しく伝える助けになります。特に画像検索で有利になるので、alt属性は必ず入れましょう。文書構造タグと同様、目の不自由な方が内容を正しく理解するためにも重要です。

マウス機能を制限する

右クリックを禁止して文章のコピーや、画像のダウンロードを防ごうとしているサイトがあります。コンテンツの盗用を防ぐことが目的ですが、ワードをコピーしての検索ができなくなるなど、ユーザーが被る不便は小さくありません。ほかのサイトが、コンテンツを引用してリンクを張る機会も失われます。

不正なリダイレクトをする

アクセスしたページとは違うページに転送することをリダイレクトと呼びます。ページのURLが変わったとき、新しいURLに飛ばすなどの目的で使用されますが、その手法自体に問題はありません。ただし、まったく異なるコンテンツのページやスパムページに転送すると、不正と見なされSEOのペナルティを受けることがあります。

オリジナル性のないページを作成する

前述の通り、引用タグを使わずにほかのサイトの内容を転載することはNGです。ただし、引用タグを使ったとしても、著作権の問題はクリアできるかもしれませんが、検索エンジンからはオリジナリティがないと見なされる可能性があります。模倣のコンテンツでは検索エンジン、そしてユーザーからの信頼を得られません。

コンテンツを自動生成する

検索キーワードを含んだ文章を吐き出すなど、コンテンツを自動で生成するプログラムが存在します。便利なもののように思えますが、このような方法で作成されたコンテンツは、日本語としての体をなしていないことが多く、ユーザーにとって無価値なものばかりです。そして、検索エンジンにもすぐに見破られてしまいます。

他サイトコンテンツを無断複製する

オリジナリティのないコンテンツが評価されないことについてはすでにお話ししました。当然、無断転載は論外です。文章が長いほど有利という考えから、ボリュームをかさ増しするために転載を行うサイトもありますが、これではまったくの逆効果です。Googleは、文章の長さはSEOに直接的な影響を与えないことを明言しています。

コンテンツに関係ないキーワードを詰め込む

不自然なほどにさまざまなキーワードがひとつのページに詰め込まれていると、情報の輪郭がぼやけ、ユーザーにその内容が伝わりにくくなってしまいます。そのため、ユーザーを第一に考える検索エンジンからの評価も低くなります。単語の羅列など、意図せずにキーワードを詰め込んでしまうこともあるので気をつけてください。また、同じキーワードの多用も危険です。

隠しテキストや隠しリンクを入れる

背景色とまったく同じだったり、判読できないほどに小さかったり、表示上はわからない形でテキストやリンクを埋め込むSEOテクニックが横行していた時期がありました。ユーザーにとってはまったく無意味なので、現在はペナルティの対象となっています。

外部リンクを購入する

被リンクが多いと検索エンジンから高く評価されますが、それは自然な形でのリンクに限られた話です。作為的ではなかったとしても、関連性の低いサイトからの被リンクは低評価につながる可能性があります。質の低いリンクを大量に集める外部リンクの購入は、SEOの効果がないどころか、ペナルティを受ける可能性が非常に高い手法です。

まとめ

ホームページの作成、運用における注意点を紹介してきました。ホームページ作成の初期段階から公開後まで、気をつけるべき点は多岐にわたることがおわかりいただけたのではないでしょうか。そして、これらの注意点と同じくらい大切なのが、続けることです。この記事を参考にしながら、定期的に更新やリライトを行い、質の高いホームページを築き上げていきましょう。

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